華やかな外観を持つ歌舞伎の聖地に新たな息吹 – 南座

京都の歌舞伎の本拠地である劇場・南座の発祥は、約400年前の江戸時代初期までさかのぼる。慶長8(1603)年、鴨川の河原で、女性である「出雲の阿国(おくに)」が武士に男装して、遊女のような茶屋の娘と戯れる様子を演じた「かぶき踊り」が人気を集めた。ちょうどその頃、「芝居町」として栄えていた四条河原に誕生した芝居小屋が南座の始まりとされる。昭和4年に桃山風破風造りの現在の建物が完成し、平成8年には国の登録有形文化財にも登録された。

(今秋、耐震性能の向上による安全性確保に加え建物の文化財としての価値や劇場の持つ魅力の継承をしつつ、設備の機能向上を図ることで、伝統的公演はもとより、最新の技術や演出にも上演可能な劇場として新たに甦った。)劇場正面には役者の名前が勘亭流で書かれた「まねき」と呼ばれる木の看板が掲げられ、京都の年末の風物詩として親しまれている。また古都の街並に歴史を刻む一歩が記された。

南座
京都府京都市東山区四条大橋東詰
TEL:075-561-1155(代)
アクセス
◯ 京阪電鉄 祇園四条駅[6番出口]スグ
◯ 阪急電鉄 河原町駅[1番出口]徒歩約3分
◯ JR京都駅からは、お車(タクシー)が便利です。
南座 公式サイトはこちら