手しごとが生み出す、上品で素朴な味わい。
皇室にも愛された、気取りのない和菓子。
桂離宮の袂に建つ中村軒は、参観帰りの立ち寄り場所としても人気の和菓子店だ。創業は明治16年と、京都に住まう御仁にとっては老舗とは呼べないかもしれないが、創業当初からある「かつら饅頭」は久邇宮家の御用達として知られ、観光客のみならず地元でも愛されている。和菓子にはすべて愛宕山の伏流水といわれる井戸水が使われており、店頭販売のものは夕方には売り切れてしまうほどの人気ぶり。名物は、「麦代餅(むぎてもち)」。田植時の間食として周囲の農家から重宝され、代金の代わりに麦と交換していたためこの名が付いたという。併設された茶店では、この麦代餅のほか、季節のメニューが味わえる。春と夏の人気はかき氷で、月ごとに内容が変わるフレッシュフルーツのかき氷は、手間を惜しまず手作りされた自家製シロップが贅沢に使われている。また、ここを訪れたならぜひ味わって欲しいのが、「京野菜かつらうりの氷」。桂うりは、江戸時代にこの地域で栽培されていたと伝わる京都の伝統野菜で、生産数が減少した現在では希少な京野菜となっている。メロンのような甘みがあり、香り高くすっきりとした味わい。半分ほど食べたところで、すだちを絞れば、爽やかな酸味が加わり、味の変化が楽しめる。和菓子販売、茶店ともに土日祝日は行列必至。訪れるなら平日の午前中がおすすめだ。
取材・文/junko ikeuchi

フレッシュフルーツの氷は季節限定。 4月〜6月ごろまでは「いちご氷」だ。

茶店では軽食メニューもある。春夏の定番は、「そうめん」。ごはんが付いたセットもある。

定番メニューの「京野菜かつらうりの氷」。使用される桂うりのほとんどは、桂高等学校の生徒が栽培したもの。

「かつら饅頭」は、飽きのこない素朴な美味しさ。昭和天皇皇后両陛下に献上したことも。

「麦代餅」の餡はおくどさんでじっくり炊いたもの。昔ながらの製法で丁寧に作られている。

定番のほか、季節の和菓子は常時約7〜8種類。商品によっては取り置きも可能。

桂離宮のすぐ南側、旧山陰街道沿いに建ち、創業当初は丹波、丹後への往来客で賑わった。

以前は畳敷きだった茶店は2021年春に改装され、靴を脱がなくても利用できるようになった。

2階にも客席を増設。茶店メニューは、春夏(4月下旬〜9月)と秋冬(10月〜4月初旬)で内容が変わる。

11〜2月限定の白味噌のお雑煮。こくのある味わいで、寒い日でも身体が暖まる。

フレッシュフルーツの氷は季節限定。 4月〜6月ごろまでは「いちご氷」だ。

茶店では軽食メニューもある。春夏の定番は、「そうめん」。ごはんが付いたセットもある。

定番メニューの「京野菜かつらうりの氷」。使用される桂うりのほとんどは、桂高等学校の生徒が栽培したもの。

「かつら饅頭」は、飽きのこない素朴な美味しさ。昭和天皇皇后両陛下に献上したことも。

「麦代餅」の餡はおくどさんでじっくり炊いたもの。昔ながらの製法で丁寧に作られている。

定番のほか、季節の和菓子は常時約7〜8種類。商品によっては取り置きも可能。

桂離宮のすぐ南側、旧山陰街道沿いに建ち、創業当初は丹波、丹後への往来客で賑わった。

以前は畳敷きだった茶店は2021年春に改装され、靴を脱がなくても利用できるようになった。

2階にも客席を増設。茶店メニューは、春夏(4月下旬〜9月)と秋冬(10月〜4月初旬)で内容が変わる。

11〜2月限定の白味噌のお雑煮。こくのある味わいで、寒い日でも身体が暖まる。
本ページに掲載している写真はイメージです。
詳しくは公式ウェブサイトでご確認ください。